こんにちは。旅行大好き!義実家が青森の主婦hira-nobitaです♪
恐山って、どんなイメージですか?おどろおどろしい、心霊スポット、そんな怖いイメージをもっていませんか?
大人になって実際に行ってみると、そこは色んな意味で満足できる、観光としても行く価値のあるおすすめスポットでした!!
ぜひ皆さんにも、恐山の観光の楽しみ方をお伝えしたい!さあ、あなたも死後の世界を体験しに恐山へ行ってみませんか?
日本三大霊場 恐山
恐山は、青森県下北半島の中心に位置する、標高800m以上の活火山で、山全体が霊場になっています。
正式な呼び名は「恐山菩提寺」で、恐山という名の山は実は存在していないんですよね~。
また、ここは活火山のためガスが出ていて、強烈なゆでたまごの匂いが漂います!
さらに、比叡山や高野山と並び、日本三大霊山の一つで、あの世に最も近いとされており、故人を悼む多くの人たちが全国から訪れる、「イタコ」で有名な場所です。(後半でご紹介)
開山期間は、5月1日~10月31日で、入山料は500円。
恐山へのアクセスは、JR下北駅からバスで約40分。車なら、むつ市内から約20分。私たちは青森市内から約2時間半かかりました~!遠いから余計にあの世っぽい…かも!?
三途の川を渡り、いざあの世へ
恐山への入口は、向かう道路の途中にあります。看板があるのですぐ分かりますよ。
まずは、駐車場より手前に「三途川」が登場!ご存じ、あの世と現世を分ける境目にあるとされる川ですね~。川の流れの中から硫黄のにおいが…。
ここには、悪人は渡ることができないと言われている「赤い太鼓橋」が架かっています。「まさか渡れないなんてことは…」と思いつつ、やっぱりちょっとビビりましたが(笑)無事渡れました♪
そしてここから先が、いわゆる「あの世」ということになります!!
再び車で道を進むと、今度は山門が見えてきました。いよいよ「霊場・恐山」へ入山です!
駐車場で車を降りると、観光バスもあって結構にぎわっていました(が、実際に入山してみると、敷地が広大なこともあり、意外と人もまばらな感じでゆっくり見学できましたよ)。
地獄めぐりであの世を体験
入山チケットを購入し、いざ、この世ならざる世界へ。
恐山は1周3km程度の参拝コースがあり、徒歩約40分ほどで巡ることができます(私たちは結局いろいろ楽しくて、2時間弱ほど滞在してきました♪)。
境内には火山岩で形成された136もの「地獄」があり、現世で犯した罪の罰を受ける地獄を表しているのだとか。
さて、地獄めぐりにも順序がありました(笑)。コースの最初に広がるのは、「賽(さい)の河原」。
一面が岩の景色で、各所に石が積まれ、まるで別世界――。
これらの積まれた石は、親より先に亡くなった子どもが親に詫びるため、自分の身長まで積み上げる苦行をしているんだって。
また、至るところにある風車は、残された親たちが子どもたちに贈ったおもちゃだそうです。
登り道のコースを進むと、本当に様々な地獄の設定があり、「血の池地獄」「重罪地獄」「賭博地獄」「金堀り地獄」など、「やっぱり悪いことはしちゃいけないんだね~」という気にさせられましたね…。日々の行いを反省。。。
それにしても、見渡す限り岩の山で、植物もほぼなし。ただ、そこらじゅうでブシュブシュッっとガスが出ているのをすぐ近くで見られるので、貴重な経験ができるかも♪
地獄を抜ければそこは天国!?
私の中では、ここが恐山でおすすめナンバーワン!!
地獄の山を越えた向こうに、息を飲むほどの美しいブルーグリーンの湖が!!
この宇曽利湖は「極楽浜」とも呼ばれていますが、本当にうっとりするほどキレイで、フワフワした気分になります(笑)。しばらく黙って眺めていられました。
本当に大袈裟でもなく、白い砂浜が南国のビーチのようで、吸い込まれそうになりました…。まさに天国!!ですが、その美しさがかえって不気味な感じなんですよね~。
背筋もブルッ!
しかし、この湖の水はpH3.5という弱酸性なので、ほとんどの動植物は生きられないそうです。生息している魚類は酸性に適応力があると言われるウグイだけ。
生き物が生息していないという意味では、ここもある意味「地獄」…かも。
そしてさらに、ここには、東日本大震災犠牲者追悼のために建てられた地蔵菩薩像がありました。しっかり拝んできましたよ。
穴場の恐山温泉
さらに恐山には、なんと境内に温泉が!!
木造の湯小屋が4つあり、全て異なる源泉が引かれているんだって!
私は入らなかったけど中を覗いてみると、古いですが清潔で、温泉好きにはいい感じの素朴なお風呂♪
恐山で温泉というのは想像できなかったけど、あれだけ硫黄のにおいがするんだから、温泉があって当然かも。
昔から(かつては参拝者全員!)、境内を参拝する前に身を清めるために入浴していたとか。
泉質の良さから、湯治場としても利用されてきたそうです。
温泉は、入山料さえ払っていれば無料で入れます♪
4つの温泉はそれぞれ源泉が異なり、効能も違うため、せっかくなら宿坊に泊まって湯巡りするのも楽しそうですね。
イタコの口寄せ
最後に、恐山といえば「イタコ」が有名だそうですね。
皆さん知ってました?私は知らなかったのですが、訪れた日は偶然にも、イタコの小屋が1つ出ていました。
名前は聞いたことあったけど、リアルに存在を確認してしまいました…!小奇麗なおばあちゃんが座ってた。
後から調べたら、予約があれば小屋を開くことがあるそうです。
津軽地方のイタコは、今では数名しかいないらしく、お祭りのときだけ恐山に集結します。
年に2回行われる大祭(毎年7月と10月)の期間中には、死者を呼び寄せることができるという「イタコの口寄せ」を目的に、全国から多くの参拝客が訪れ、長蛇の列になるんだって。
ちょっとオカルト的な要素はあるけれど、大手の旅行会社などにも「イタコの口寄せ体験ツアー」という商品があるので、ご興味のある方は一度試してみてはいかが?
信じるも信じないもあなた次第です!
まとめ
日本三大霊山の一つ・恐山についてまとめました。
- 活火山で、強烈な硫黄のにおいがする
- 三途川に架かる太鼓橋を渡って入山する
- 地獄めぐりであの世を体験できる
- 地獄の後は宇曽利湖で極楽を味わえる
- 恐山温泉で心身ともに清められる
- イタコの口寄せ体験ができる
恐山は、地獄だけでなく極楽も体験できる、死後の世界のテーマパークのような場所でした。癒されたい大人のあなたに、ぜひおすすめのスポットです♪
hira-nobitaさん、恐山の情報についてまとめてくださりありがとうございました♪
実は、僕の母方の曾祖母がイタコです。ゆえに恐山には一度行ってみたいと思っていたんですよね。
この記事を参考に夏休みを利用して恐山に行ってみようかな。
青森には、他にも美味しいモノや観光場所がありますので、各詳しい記事を参考にしてぜひ行ってみてくださいね。