青森が義実家で、いまやネイティブよりも青森に詳しくなった!ライターのhira-nobitaです★
私たち夫婦はラーメン大好き!!夫の実家のある青森市では、市内各店で名物の「煮干しラーメン」を食べたし、わざわざ十三湖まで足を運んで「しじみラーメン」も食べてきました!
そしてついに、夫が目を付けたのが、話題のB級グルメ「味噌カレー牛乳ラーメン」。
名前だけは知られていても、実際のところは青森でもなかなかレアな食べ物。市内で食べられるのは5軒しかありません。
味噌ラーメンもカレーラーメンも一般的だし、牛乳(ミルク)ラーメンも目にしたことはある。
これらが全部入ってるって、いったいどんな味なの???
「まずは食べてみよう」ということで、青森市のローカルフード「味噌カレー牛乳ラーメン」にチャレンジしてきました!!
まず行くべき店「味の札幌 大西」
初めてだし、やっぱり人気のお店で食べたいので、「味噌カレー牛乳ラーメンならここ!!
という「味の札幌 大西」へ行くことに。
お店は、青森駅から徒歩10分弱。黒い壁に赤い看板が目立つのですぐ分かりましたが、入口から奥が見えにくくてちょっと入りにくかったですネ。
私たちが着いたのは10:30頃。
営業時間は11:00~21:30。
お盆休みだったし、青森でも外は暑いので、並んでいる人はいなかったです。私たちは近くの商店街を散策して開店を待ちます。
ちなみに、専用駐車場は無いので、近くの「まちなか温泉駐車場」を利用して下さい。(後でお店から駐車券がもらえます。1000円以上で1時間・1000円以下で30分まで)
さて、再び11:20頃行ってみると、あれ!?すでに満席!!しかも並んでる…。
でも私たちは二人だったので、すぐカウンター席に案内されました。ラッキー♪
入店してみると、入口からのイメージに反して店の奥は結構広い!カウンター席の他に、テーブル席、掘りごたつ式の座敷もありましたよ。
選べるトッピング!あなたは何を入れる?
まずは、メニューを見てみましょう。
基本的には「塩・正油・味噌・カレー・牛乳・バター」の組み合わせで成立しているようです。
「塩ラーメン」「味噌ラーメン」など、シングル味は730円。
「味噌カレーラーメン」とか「味噌牛乳ラーメン(バター入り)などは、トッピングが増えるごとに50円~100円ずつが加算された値段になっていました。
トッピングには、辛さが増すごとに+50円という「辛」もありました。
「辛辛辛」だと+150円。他にも「コーン」や「納豆」など、好きなものを組み合わせて注文できるシステム。
これは後から調べて分かったのですが、このラーメンにはまった人々の間では、「味噌カレー牛乳“納豆”ラーメン」がグイグイきているらしいですヨ。
ここ数年増えている「うちの店はこの味で勝負!」といった感じのラーメン屋さんとは対照的ですね。
さて、いよいよ注文です。
夫は一番人気の「味噌カレー牛乳ラーメン(バター入り)」830円を、私は純粋なスープの味を確認したくて「味噌ラーメン」730円に「辛」50円をプラスしてみました。
もちろん、二人でシェアして食べ比べてみます!!
味噌・カレー・牛乳の絶妙なコラボレーション
注文から10分はかからずに、ラーメンが運ばれてきました。
さあ、それでは「味噌カレー牛乳ラーメン」を食します!!
まずは見た目から。なるほど、牛乳の白っぽい色が浮かんで、シチューみたいです。
匂いはカレーを主張してきます。でもベースは味噌ラーメン。
次に、スープをひと口。まろやかで、カレーと牛乳が先にきて、後から味噌が口の中に残る感じ。
思っていたよりバランスがとれていて美味しかった♪バターは、私にはちょっとクドかった…。夫は気に入った様子でしたけど。
麺を食べてみると、濃いたまご色でツルツルした食感の、太ちぢれ麺です。まろやかでコクのある濃い目のスープに絡んでベストマッチ!
具は、もやし・メンマ・わかめ・チャーシュー1枚。とってもシンプルです。
でもスープのインパクト大なので、これぐらいでちょうど良い組み合わせだと感じました。
ただ、ここで注意点が!冷めてくると全体のバランスが崩れて、私はちょっと苦手に感じちゃったので、出来れば熱々のうちに食べすすめた方がいいですね。
そして、私が注文した「味噌ラーメン」(麺と具は夫のものと同じ)。スープはしっかり濃くて、まろやかというよりはキリッとした味。
「味の時計台」という札幌ススキノ発のチェーン店で食べた味と似ていましたね。
また、辛いモノ好きな私には、「辛」は「辛辛辛」でもよかったかも。
ちなみに卓上には、取り放題の小梅が置いてあります。お口直しに◎でした♪
青森市で誕生し普及したワケとは!?
ではここで、なぜ青森市で「味噌カレー牛乳ラーメン」が誕生したのかを、改めて紐解いてみましょう。
提供している青森市内の5店舗のうち、「元祖」とされているのが「札幌館」と「味の大西」です。
「札幌館」の元店主は北海道生まれで、元々は北海道でラーメン店を出しており、当時から「味噌カレーラーメン」はメニューにあったそうです。
その人が青森市に渡り、「札幌館」を出店。
そしてなんとそこでは、現在の「味の札幌 大西」の店主も従業員として働いていたそうです!
実は、「味噌カレー牛乳ラーメン」は、そこを訪れた学生さんのアイデアで誕生したということでした。
その後、「味の札幌 大西」が独立してオープンし、これら2店舗が中心となって、青森市内に「味噌カレー牛乳ラーメン」を普及させてきたそうです。
これぞ「誕生秘話」ですね!
こうして考えると、青森なのに店名に「札幌」が入っていたり、味が札幌の味噌ラーメンと似ていることなど、なるほど納得がいきました。
まとめ
青森の「味噌カレー牛乳ラーメン」とは。
- それぞれが絶妙に一体化した、クリーミーでコクのあるスープ
- 自分好みのトッピングを自由に組み合わせて注文
- 「札幌館」の元店主が、青森の学生のアイデアから作ったメニュー
- 青森市に5軒しかないが、ファンに愛されるローカルフード
毎日とまでいかないものの、ふと思い出して「あ、食べたいな」と思える、何味でもない新しいラーメンに出会いました。
皆さんも一度は味わってみてはいかがですか?