青森が義実家で、いまやネイティブよりも青森に詳しくなった。ライターのhira-nobitaです★
青森県は本州最北端。皆さん、冬の青森を訪れる機会ってありますか?親族がいる?仕事?それとも観光で?
私の出身は福島県会津です。山形・宮城の居住歴もあり、雪見温泉にも行くしスキーもします♪
だから、雪国の生活がどんなものか、身に染みて分かっているつもり。
でもネ。
そんな私でさえ、夫の実家である青森市への“冬の”帰省の際には、「え?青森の雪ってどうなの?やばい!?って感じで、やっぱり不安になっちゃったんです!
「ということは、初めて行く人はみんな不安なのかな?青森の雪のこと、知りたいのかな?」
そこで、私の数年間の実体験を踏まえ、青森の積雪情報をレポートしたいと思います♪これを読んだら、青森の雪への不安を少しは解消できるかも!?
私が冬の青森に行って分かったこと
まず、私が知りたかったのは、「冬に行っても大丈夫なところですか?」ということ。
住んでいる方々にとっては、大変失礼なイメージでしょうが、本心です(ごめんなさい)。
車で行く場合。チェーンは必要?初心者でも大丈夫?無事に目的地へ辿りつける?など、道路や積雪の状況を知っておきたいですよね。
そして、女性の場合。
- ブーツで平気?
- 長靴の方がいい?
- 普段のコートで大丈夫?
など、装備の面でも心配になります。
そこで、今回は私のケースを例にとってご紹介します。目的地は青森市内で、マイカー帰省です。
年末年始時期は、秋田・青森にかけて(主に山間部)、かなりの確率で吹雪いていますが、高速道路はきれいに整備されているので、私でもゆっくり運転すれば大丈夫でしたよ。
ただし、スタットレスタイヤはもちろん、ワイパーがすぐ凍るので必ず冬用のモノに付け替えています。
ちなみに数年前は、高速道路が吹雪で視界が真っ白になり、通行止めの上、一般道路で立往生なんてことも(泣)。
でも秋田との県境を超えると、状況はだいぶ良くなり、チェーンを着けなくても辿り着きました!
ただ、今年の正月は特別で、青森市内の雪は超少なかったです!でも道路や神社の駐車場は、雪解け水でぐちゃぐちゃ。
私は長靴にして正解だったけど、夫はスニーカーで初詣に出かけて残念な目に(笑)
このような経験から、冬に青森市を訪れる際は、ブーツで大丈夫だけど出来れば長靴を準備。
それと、雪が降るときは大きい粒がとことん降り続けるので、帽子だけでなく傘があった方が良いと思います。
県内全域で雪が多いのは本当に青森県!?
では、青森市以外の地域ではどうなのでしょう?
例えば、毎年全国ニュースになる「酸ヶ湯温泉(すかゆおんせん)」。
ここは青森市内から車で40分くらいしか離れていないのに、その積雪量はまるで別世界!
それに、深浦・大間・八戸など、海の近くの観測地では積雪は少ないんです。
あれ?そういえば、青森市街地も海の近くだな…。
ということで、気象庁の年間降雪量のデータを調べてみました。青森県全体としては、確かに「多い」です。しかしそれは、酸ヶ湯などの「ものすごい豪雪地域」があるから。
各地域の観測地での降雪量をもとに、過去10年分の降雪量を「県平均」として割り出すと、全国1位は山形県という結果に!!
続いて新潟、秋田、福島、長野、岐阜、そして7位が青森県。
これによると、「県内まんべんなく雪が多い」のは山形県で、「特別多い地域」があるのが青森県ということになります。
さらに、スキー場の積雪量だけを比較したランキングを見ると、前述した結果とほぼ同じで、青森県の順位は決して高くないんです。これには山の「標高」が関係しています。
雪というのは、日本海で発生した雪雲が山にぶつかる事で、雪を降らせる仕組みになっています。
山形県には月山(がっさん)がありますし、新潟・長野・岐阜県には日本アルプスがある。
青森県では八甲田山(はっこうださん)くらい。そう考えると、上記の結果は合点がいきますね。
ちなみに、県庁所在地の降雪量では、青森市が全国1位です!!そのため、青森県全体で雪が多いというイメージが付いているのではないでしょうか。
積雪が多すぎて除雪も大苦戦!?
最後に、青森市内の除雪について書いておきますね。
大雪の場合は、はっきり言って除雪が追い付かない!!
国道市道など、大きい幹線道路は優先的に除雪車が通るようですが、狭い道路やちょっと離れた住宅地の間の道路などは、自力で雪かきするしかない状況です。
夫の実家でも、早朝から昼過ぎまで雪かきをして、やっと車を出せる状態になったこともありました。
ですから、休みの最終日に帰ってくる予定にしてはダメです。
その日は帰れない事態も想定されるので、必ず余裕をもって早めに帰ってきます。(だからせっかく帰省しても、毎回1~2泊しか出来ないんですよね、残念)
また、ある程度除雪が進むと、人や車が通った後の路面は、ボコボコになって非常に歩きにくい!車の運転も要注意ですよ!
そしてさらに、歩道と車道の間に雪の壁が登場!
私は大雪の年、その壁の白さと高さにめまいが!!真っ白の迷路にいるみたいで、一瞬どこにいるのか分からなくなっちゃって~(泣)
でもさすが、地元の人は当たり前って感じで、無表情にスイスイ歩いていましたね。
ちょっと青森から脱線しますが、除雪の技術に関して言えば、山形県はダントツに秀でていました!!夜中に除雪車が稼働して、朝出勤するときには、家の前の道路も完璧に除雪完了。
さらに、路面の仕上がりは凸凹も無く真っ平ら!きっと初めて見たら、その技術の高さに芸術的感動すら覚えますよ。
まとめ
では、青森県の積雪についての情報を、私の見解からまとめます。
- 高速道路の整備状況は良いが、チェーンは準備していった方が良い。
- 市街地では積雪が多くても少なくても、長靴を準備しておく。
- 降り出したらどんどん積もるので、歩くなら傘を準備する。
- 青森県全域で積雪量が多いわけではない。海沿いは少ない。
- 除雪後の道路状況はあまりよくないので、気を付けよう。
初めて冬の青森に行く場合、不安になるのはしょうがない。
でも、実際に経験すれば、「なんとかなる」って分かってきますよ。行ってしまえば、必要なものは現地調達も出来ますから大丈夫!!
ただし、帰りの日程だけは余裕をみておいて下さいね。