「秋田名物にババヘラアイスというものがあると聞いたのですが、どこで買えますか?」
「地元の方、秋田のババヘラアイスについて教えてください。」
ライターのK子です。私は秋田県出身なのですが、秋田名物ババへラアイス!みなさんは食べたことはありますか?
ババヘラって面白いネーミングですよね。
いったい何故?ババヘラなんて名前がついているのでしょうね?
地元出身の私でも、名前の由来を知るまでは何故ババヘラ?と言うのだろうと不思議でした。
- 「ババヘラ」って会社名?
- 「ババヘラ」っていう外国のアイス?
なのかと思ったほど、地元の人間でも実は名前の由来を知らない人が多いのです。
そして、それ以上に謎なのが「ババヘラアイス」を売っている場所!
そう、なんとババヘラアイスは常に同じ場所で販売しているわけではないんです。
では、一体どこに行けば買えるのか?
今回は、ババヘラアイスを売っている場所の話題を中心に、秋田名物ババヘラアイスについて説明していきますね。
K子さん、レポートよろしくお願いします。
1.ババヘラアイスの売っている場所
私はよく、秋田県に旅行に行きたいと言う会社の同僚やご近所さんから、
「ババヘラアイスってどこで食べられるの?」
と質問をいただきますが、正直これがかなり答えづらい質問になります。
なぜなら、売っている場所が決まっていないから!
以前、ババヘラアイスを売っていたおばあさんに質問し答えていただいたことがあるのですが、そのおばあさんが言うには、
そっから、皆と一緒に車に乗せられて行って降ろされんの。
してがら社長に(はい、今日はここでこのくらいの数のアイスを売ってくださいね)とだけ言われで、そごで仕事始めんのっしゃ。
んだがら、わだしらもどごで売るっていうのは語られないの
コレを聞いて私は、
「え、働く場所が当日いきなりわかるって、おばあさん、大丈夫?心配じゃないんですか?」
と心配になってしまいました。
と、それは、さておき。このおばあさんの言動からすると、ババヘラアイスがどこで食べれるかは結局、謎のまま。
ですが、地元民である私の長年の経験則でいわせていただくと、
- 晴れた日の国道7号沿い
- お祭りの開催場所
- 海水浴場
付近であればババヘラアイスが売っている可能性は高いです。
さらに、直接ババヘラアイスを売っている会社にも電話をかけて聞いてみました。
A社:
「ぷるるるるる、ぷるるるる。ただいま、電話に出ることができません」
何度かけても、留守番電話のアナウンスが流れるのみ。
人口が減り、忙しい時は一人で対応している会社も少なくない秋田県のこと、かなり忙しかったのだと思います。
私が電話したのもかなり夏の暑い日でしたから。
結局、時間帯を分け合計7回電話したけれど、この日はこのA社には繋がりませんでした。
B社:
「ぷるるるるる、ぷるるるる。」
私:「お忙しいところすみません。友人がババヘラアイスを食べたいと言って相談に乗っているのですが、来週はどこで食べられますか?」
角館でお祭りがあるときにはそこでも売っています。
晴れていれば、あとは国道沿い七号線が多いかな。
あー、でもかなり暑くないと出店しないですね。
私:「あの、確実にココで食べられるって日は無いんですか?」
その日の気温や天気。それと場所の雰囲気などで売り場を決めているので、確実に買える場所と言うのは無いんですよ。
「どこで食べられるか分からない!」そこがババヘラアイスの魅力であり良いところです(笑)
え?やっぱり確実に売っている場所って無いんですか、、、
この後、A社、B社の他、私が秋田県内で知る限りの複数の業者さんに直接お電話をかけ、ババヘラアイスの売り場について聞いてみましたが、内容は全てB社と同じ回答でした。
「なんてアバウトな営業スタイルなんでしょう。正に、神出鬼没」(笑)
アバウトで今日食べられるか分からない。
そんな希少な存在だからこそ全国区になるぐらいウケているのかもしれませんね。
ちなみに私が今までに割と高い確率でババヘラアイスをゲットできた場所は、
- 道川駅の近くの国道
- 千秋公園のお祭り
です。
2.秋田名物ババヘラアイス ~初めて食べた日~
私の祖父がある日「おじいちゃんが気に入っているアイスがあるから、一緒に食べに行こう」って言うんです。
当時幼かった私は祖父に手を引かれワクワクしながら、
「一体どこのアイス屋さんに連れて行ってもらえるのかしら?」
「街中のデパートだったら嬉しいなぁ」
とか思っていました。
しばらくして祖父が「着いたよ」って言ったんですが、そこで私は「???」となり、しばらくきょとんとしてしまいました。
だってそこは、何の変哲も無いただの道路なんだもん!
「えっ!?何もないよお爺さん。!!もしかしてダマされた?」
一瞬、不安が頭をよぎりましたが、すぐに頭を振り払い、その言いかけた言葉を飲み込みました。
次の瞬間、
「あそこだよ、見てごらん」
そういって祖父は道路の先を指差しました。
祖父が指さした先、そこには道路沿いにパラソルを立て年配の女性が座っています。
「暑いからあそこでアイスを食べようね」祖父は私に優しく微笑みながらそういってくれました。
そんな優しい祖父の事を一瞬でも疑ってしまった。「ごめんね。お爺さん」
それが、私とババヘラアイスの初めての出会いでした。
「アイス2つちょうだい」
お爺さんが注文すると、アイス売りのお婆さんがヘラを器用に使って、綺麗にアイスをコーンの上に盛り付けていきます。
秋田県では年配の女性、おばあさんのことをババと言います。
この「ババ」ですが、決して蔑称ではなく呼び方の風習ですので誤解なきよう。
秋田県人は長い年月を経て、豊富な経験と知識を得た年配の女性を尊敬と畏敬の念を込めてババと呼ぶんです。
そのババが、ヘラを使ってアイスを作ることが由来になり、いつの頃からかババヘラアイスという名前になっていったようです。
ちなみに私が幼いころのババヘラアイスの主流はどんなものだったのか?というと、
- バナナ味
- イチゴ味
の二種類のシャーベット状のアイスをコーンに三角形に盛り付けていくというオーソドックスなものが主流でしたが、現在は技術も上がってきており、高難易度のバラ盛りという巧みなワザを披露してくれる「ババ」も存在します。
さて、このババヘラアイスですが、あまりの人気に最近では通販でも買えるほどの全国区的人気を誇るスイーツにまで成長しました。
ババヘラアイスセットなるキットも売っており益々人気を博しています。
ババヘラアイスセットでは、じっさいに自分でヘラを使ってアイスを作っていきます。
私も作ったことがありますが、やはり地元民でも上手く作れません。キレイな形にならなかったり、色が混じってしまったり、これがやってみるとけっこう難しいんですよ。
ちなみに、このババヘラアイスセットにはアイスとヘラがついてきますが、残念ながらおばあさんはついてきません。
こちらの動画を参考に自分でアイスをつくってくださいね♪
【ババヘラアイスのつくり方】
1分半ほどの動画です。華麗なババヘラさばきに目を奪われますよ。
最後に内容の振り返りと、 “まとめ” をお願いします。
まとめ
最後にババヘラアイスについてまとめますと、
【売っていそうな場所】
- 国道7号線沿い(道川駅の近くの国道)
- お祭り会場(千秋公園のお祭り)
- 海水浴場
- 男鹿水族館
で買える確率が高いです。
また、販売条件については、
【販売条件】
- 売り場に決まった日、決まった場所は無い
- 天気が良くないと出ていないことも
- 土日は比較的よく売られている
- バナナ味、イチゴ味がある
などです。
売っている場所に確実な答えのないババヘラですが、だからこそ出会えたあなたは超ラッキー(^^♪
そんなプラス思考でいたのではだめでしょうか?(笑)
神出鬼没なババヘラアイス。
県外から来られてどうしても食べたい方は、地元の人に、
「最近どこかでババヘラアイスを見かけませんでしたか?」
と、声をかけてみてはいかがでしょうか?。
私を含め、秋田の人は皆さん良い人ばかりなので、きっと親切に教えてくれますよ。
ババヘラアイスを追い求め炎天下の秋田を冒険する。
まるでロールプレイングゲームのようですが、それがきっと旅の良い思い出になったりしますよ。
ババヘラアイスが食べられるのは夏の暑い日限定です。
現地で食べられず残念な思いをされた方は、通販のババヘラセットもありますので、この記事を参考にトライしてみてくださいね。
東北への応援よろしくおねがいします。
また今回紹介しきれなかった、ババヘラアイスに関する話題や、秋田の観光とグルメの話題は、こちらの秋田の食と旅とこころからもご覧いただけます。
あわせて読んでいただけましたら幸いです。