福島の食と旅とこころ

会津の苗字は珍しい?そのバリエーションが豊かな由来とは!?

投稿日:2017年3月29日 更新日:

 

「福島の会津地方の苗字の発祥について教えてください!」

「苗字についての質問です。会津地方の変わった苗字について知りたいです。」

 

hira-nobita
福島出身で福島を誰よりも愛してやまない、ライターのhira-nobitaです♪

 

今まで、自分と同じ苗字の人に会ったことはありますか?

学校や職場で、「同じ苗字の人が何人もいた!」なんて経験、ありますよね。

 

私の旧姓は、ちょっと珍しい苗字で、会津以外の地域では一度も、同じ苗字の人には出会ったことがありません!!

 

ということは、「会津にしかない」とか、「会津に多い苗字」があるのでは…?

そこで、会津の苗字について調べてみることにしました。

ケロスケ
家の奥さんも福島の出身ですが、やはり旧姓全国に十数人しかいないと言われるぐらい珍しい苗字です。

実際、会津にはどれぐらい珍しい苗字があるのでしょうか?

 

 

スポンサーリンク

 

やっぱり会津の苗字には珍しいモノが多い?

~全国規模で見る会津の苗字占有率は?~

 

では実際、会津にはどんな苗字が多いのでしょう?

 

単に人口数でのランキングを見ると、「渡部」「佐藤」「小林」など、全国に分布する苗字が上位に挙がってくるけど、これだけでは会津らしさが無いような…。

 

なのでまずは、会津の特徴が見えてくるものを一部ピックアップしてみました♪

星(ほし)

会津地方に非常に多い。全国最高位。

会津の多くの市町村で1位になる苗字だけど、特に桧枝岐村では、村民の40%以上が「星」姓。これはびっくり!!

 

渡部(わたなべ)

会津若松市の1

中通り・浜通りでは「渡辺」が大多数なのに、なぜか会津地方だけ「渡部」表記が多い。不思議ですね~。

 

遠藤(えんどう):

福島県全域で多いが、特に、旧耶麻郡熱塩加納村(2006年に合併、現・喜多方市)1位。

北側が山形県米沢市に接しており、米沢市の4位も「遠藤」。何か関係があるのかも!?

 

ちなみに、福島県の占有率が全国の30%以上のもののうち、特に珍しい苗字は次の通りです。

 

会津若松市周辺:

猪俣・菅家・穴沢・棚木・生江・二瓶など。

 

喜多方市周辺:

慶徳、小荒井、小桧山(小檜山)、外島、橋谷田、物江など。

 

南会津地区

薄、新国、羽染、本名など。

どうです?こんな風に調べてみると、友人の苗字だったりして結構面白いですよね。

もし当てはまったら、あなたの先祖は会津出身かも?()

 

ケロスケ
たしかに珍しい苗字が多いようですね。

会津に珍しい苗字が多いのは何か理由があるのでしょうか?

 

 

 

 会津に珍しい苗字が多くなった由来とは?

~入ってくるけど出て行かない独特な土地柄~

 

本当は、会津地方の苗字をまとめたランキングを調べようと思っていたけれど…。

蓋を開けてみたら、市町村ごとに苗字の傾向が全く違う!!

 

「なんでこんなに、市町村で差があるの~!?

 

そのワケは?福島県は西から縦に、

  • 会津
  • 中通り
  • 浜通り

に分かれていて、東が太平洋に面しています。

 

実は会津は、その東隣が中通り・他の方は4つの県に接する場所にあるので、異なる文化にぐるりと囲まれた土地なんですよね。

それに、会津は盆地です。

私のイメージですが、海沿い出身の人は開放的で、盆地出身の人は保守的だと感じること、ありませんか?

実際に、私の周りの会津人は、根付いた文化を大事に守って生活している人が多いですね。

 

つまり会津には、各地に様々な文化が流入してきて、それがその地に留まるので、市町村の特徴も苗字の傾向も、違っていて当然ということになります。

 

 

それに昔は、今のように、交通や情報が行き交うことも無かったために、独特の苗字事情が残されてきたのでしょうね。

 

ケロスケ
なるほど!そういった理由から会津には珍しい苗字が多くなったのですね。

他にも会津の苗字についてのエピソードなんかはありますか?

 

 

 

 会津の苗字のルーツ

~地元民から見ても福島の苗字のルーツは面白い!~

 

hira-nobita
それでは、会津の苗字のルーツについて解説していきたいと思います。

 

さて、ではその目面しい苗字はどこから会津にやってきたのか?

「これは会津独特だな」という苗字のルーツ2つご紹介します。

 

まず、代表的なのは「星」ですね。

 

関東から東北南部にある苗字です。

前述しましたが、一番多いのが福島県の会津地方で、会津若松市から喜多方市あたりにかけて特に集中している様子。

実際に、私の周りにも「星」は多かった!学校のクラス34人中6人いました!!

 

ルーツは様々伝えられていますが、現在の、

  • 福島
  • 宮城
  • 岩手
  • 青森

を含む4県の太平洋側である陸奥国磐井郡徳田郷だというのが、最も有力です。

 

また、「星」は会津から新潟にかけて分布し、周辺平野部に下りると「星野」になるというデータが!面白いですね~♪

 

次に、こんなケースもありました。

会津の蕎麦の食べ方に、大根の絞り汁を蕎麦つゆとして使う「高遠(たかとお)蕎麦」があります。

高遠というのは、信州・伊那の高遠のこと(現・長野県南部)。

 

高遠藩主であった保科正之(1611~1673)が、会津藩主として赴いた折に、高遠蕎麦の食べ方も会津にやってきたと言われています。

 

 

また同時に、保科家家臣の「黒河内」「井深」という苗字が、会津に入ってきたのです。これらは高遠にしかない苗字。

それが今の会津に残っているなんて、歴史的ロマンって感じで、ちょっと感動しました♪

 

ケロスケ
hira-nobitaさん、会津の苗字についてのレポートありがとうございます。

最後にコレまでの内容の振り返りと、まとめをお願いします。

 

 

 

まとめ

 

今回は、会津の苗字について調べてみました。

  1. 市町村ごとに苗字のランキング上位や独占率が違うこと
  2. 会津の周辺地域から、様々な文化が入ってきたこと
  3. それぞれの苗字に、歴史的ルーツがあること

・・・などに気づくことが出来ました。

 

苗字を調べることで、地域の特色や歴史まで見えてくるなんて、面白いですよね。

きっと、どんな苗字にも、このようなルーツやエピソードがあるはず!

さあ、あなたも調べてみませんか?

 

 

今回、紹介しきれなかった会津の苗字にまつわる話や、福島の観光とグルメに関する話題は、こちらの福島の食と旅とこころからもご覧いただけます。

 

ケロスケ
震災からの復興と発展。

そして何よりも、記事を楽しみにしてくれている読者さんのために、僕はこれからも東北についての情報を発信していきます。

hira-nobita
東北への応援よろしくおねがいします。

 

 

こちらの関連記事もどうぞ!

 

 

当ブログの管理人 ”東北の達人!ケロスケ” はこんな人!?
⇒ 詳しいプロフィール
⇒ このブログについて


この記事がお役に立ちましたら ”いいね!” をお願いいたします。




スポンサーリンク

-福島の食と旅とこころ

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

東北屈指の城下町!会津若松について歴史を紐解いてみました

  お城や城下町の旅行は、人それぞれの興味によって楽しみ方が変わりますよね。 街並みを歩いて食べ歩いたり、お城の天守閣に登って眺望を楽しんだり、楽しみ方は十人十色です。 でも、お城や城下町が …

会津の冬を遊ぶ!子供と一緒に楽しめる地元民おすすめの観光スポット

  「観光で福島に行きます。会津若松に泊まるのですが、子供を連れて楽しめるところを探しています。」 「子供と冬休みに会津旅行に行きたいと思っています。この時期は、雪がすごそうですが遊べる場所 …

花見山駐車場の混雑具合やアクセスは!早朝に出ないと止められない?

  花見山公園は福島の名勝で、日本を代表する写真家の秋山章太郎氏が、生前「福島に桃源郷ある」と言う名言を残して毎年訪れていたほどのお花見スポットです。 かく言う僕たち夫婦も、ここ花見山の素晴 …

福島で日帰りの秘湯を満喫しよう♪地元の私がおすすめする温泉はコレ

  「福島県で日帰り温泉のおすすめはどこでしょうか?」 「福島の秘湯を探しています。詳しい方おすすめを教えてください。」   こんにちは。福島出身で東北の温泉散策が趣味の、ライター …

東北の悲劇の城|二本松城と智恵子の故郷を観光する

  「二本松」と聞くと、毎年秋になると「今年も二本松で菊人形まつりが始まりました」というニュースを思い出します。 あとは、まだ少女の頃にどっぷりハマって読んで泣いた「智恵子抄」の世界。 地元 …

はじめまして!当ブログの管理人、東北在住40年、きっすいの東北人ケロスケです。


妻とギターとロードバイクを愛する東北在住のアラフォー・ナイスミドル。

未だ癒えない震災の傷あと。ブログを通し、ふるさと東北復興の一助となりたい!

そんな思いから、このブログを立ち上げました。

”食” 、 ”旅” 、そして ”ココロ” をテーマに東北の ”今” を発信していきます。

合言葉は ”がんばっぺ東北!” 東北をパーっと盛り上げていきます!

◆運営者情報はこちら>>>

◆ブログをはじめたワケはこちら>>>

◆サイトコンセプトはこちら>>>