「蔵王の樹氷を見に行くのですが、極寒と聞き、服装が決まらず悩んでおります。相応(ふさわ)しい服装を教えてください!」
「寒い場所に慣れていないのですが、蔵王の樹氷を見に行ったことがある方、何月頃どんな服装で行きましたか?」
山形に住んでいたころ、蔵王で樹氷やスキーを楽しんでいた雪山歩きの達人。hira-nobitaです♪
山形県の蔵王温泉では、スキーをしない人々が観光目的でスキー場に溢れるという奇妙な光景が見られます。
彼らの目的は樹氷鑑賞。
蔵王の樹氷はとても有名で、夜はライトアップも行われ、旅行会社のツアーも予約が殺到するほど大人気!!
私はスキーをするし、山形市に住んでいた頃は蔵王温泉スキー場に通いづめだったので、樹氷が見られる場所にも何度も行きました。
でも、天候や服装によっては、楽しいだけでなく、凍えて死ぬかと思ったこともあったなぁ…。
今回は、どんな服装で行けば寒さに負けずに樹氷を楽しめるのか、私が山形の蔵王温泉へ樹氷を見に行ったときの経験を踏まえてご紹介します。
目次
蔵王の樹氷を見に行く時の服装 ~寒がりさんは万全な服装で~
樹氷は、冬に楽しめる、気軽に行けそうな観光のひとつですよね。
でも例えば、
「樹氷(じゅひょう)を見るためだけだから、普通にコートとブーツくらいでいいよね」
とか思っていたら大間違いです!!
だって、樹氷ができる環境は、雪山の山頂。氷点下で強風にさらされる場所なのですよ?
私の場合も、山麓が晴れていたのに山頂は猛吹雪だったというケースが何度あったことか!!
もし、ラッキーなことに、晴れて風も弱く気温も高めであれば、普段のコートやブーツでも平気な日もあります。
しかし基本的には、天気の変わりやすい山頂で、極寒の・強風の・大雪の中で見るものなので、スキー場で過ごすのに近い服装で行くのがベスト。
そうすれば、ロープウェイを利用するときの順番待ちの時間も、山頂で樹氷を見ている時間も、なるべく寒さに邪魔されないで鑑賞を楽しむことができますよ。
それに、あなたが寒がりであればなおさら、万全の準備をおすすめしたい!!
なぜなら、私も相当な寒がりで、痛い目にあってきたから…。
手足の指先・おしりなど、一度冷えるとなかなか温まらないんですよね~。
だから、できれば上下スノーウェアで、帽子やマフラー・手袋などの防寒グッズは必須です。
さらに、カイロや耳当て・出来ればフェイスマスクなどを携帯する方が安心♪
とにかく、顔首回りや手首の隙間から冷風が入ってくるのを防ぐのがポイント!!
あ、そうそう、鼻水対策にティッシュも携帯してください。
また、日中暖かくなる時期であれば、(スキーをする場合もそうなのですが)アウターは脱ぎ着しやすいものにして、中に厚手のセーターやトレーナーなどを着込む方が応用が効きますネ。
さらに、雪山は晴れると日差しが強いので、日中なら樹氷鑑賞のためにもサングラスを用意すると◎。
美容を気にする方は日焼け止めも忘れずに。
なお、スキーウェアや小物類は、ロープウェイのあるスキー場のショップやホテルでも借りられますよ♪
理想的な服装をまとめると、
【樹氷見学時の理想的な服装】
- 上下スノーウェア
- インナー(セーター、トレーナー)
- 帽子
- マフラー
- 手袋
【その他、準備したほうが良いもの】
- カイロ
- サングラス
- ティッシュ
- 日焼け止め
- フェイスマスク
- 耳当て
ですね。樹氷を見に行く際は、防寒の準備をしっかりして行きたいですね。
蔵王樹氷の見頃 ~樹氷の鑑賞は極寒の世界~
さて、樹氷の見頃はいつなのか?についてですが、平年並みの天気の年であれば、12月の終わりから3月初旬まで。
ツアーや夜間ライトアップの期間も、だいたいそのように設定され、ホームページなどに掲載されます。
私が蔵王へスキーをしに行ったとき、つまりゲレンデが滑走可能なその時期であれば、樹氷が見られないということは一度もなかったので。
つまりまとめると、樹氷を見に行くということは、真冬で氷点下で強風の世界へ行くということ!!
ですから、しっかりと防寒対策をした服装で行かないと、寒いだけで、せっかくの樹氷を楽しめないケースに陥ってしまいます。
蔵王樹氷の見頃についての関連記事はこちら▷▷
樹氷が出来るまで
ちなみに、樹氷がどうやってできるのかご存知ですか?
極寒の中、空気中の水滴や水蒸気が強風によって樹木などに衝突して、そのままの形で氷結し付着したもの。
氷点下で強風という気候が何日も続くことで、木々に付着した樹氷は少しずつ大きく成長します。
この樹氷は、地形や気候などの様々な条件が必要で、国内では蔵王の他に、青森県の八甲田、秋田県の八幡平など、限られた地域でしか見られません!!
中でも蔵王には、毎年多くの観光客が樹氷を見るために遠方から訪れます。
あれ?!、ところで樹氷まではどうやって行けば良いのでしょうか?
蔵王樹氷ロープウェイ ~料金と営業時間~
ここで、樹氷を見に行くときに利用する蔵王ロープウェイをご紹介しておきます。
スタートは蔵王山麓駅。
そこから樹氷高原駅を経由し、蔵王地蔵山頂駅まで登ることができます(樹氷高原駅までの往復1,500円/地蔵山頂駅までの往復2,600円 子ども料金あり)。
日中の山麓駅出発は8:30からで、山頂駅からの帰りは16:45が最終です。
個人的にはスキーをするので、昼間の快晴時、太陽光にキラキラ輝く真っ白な樹氷の景色を楽しみながら滑り降りて行くのも最高だし、夕暮れ時の薄赤く色付く樹氷もうっとりするほど美しい!!
蔵王樹氷のライトアップを楽しむ
また、夜のライトアップも幻想的!!(だいたい毎年17:00~21:00)
地元の人なら夜に・遠方からなら宿をとってわざわざ行かなければ、なかなか見られない貴重な体験だと思いますよ♪
さらに、ナイトクルーザー号で行く樹氷幻想回廊ツアーも人気があります。
暖房付の特殊車両・新型雪上車に乗車し、夜のライトアップを鑑賞するだけでなく、樹氷間を歩いたり間近で写真を撮ったりできます(ツアー料金 大人3,800円 子ども3,100円/要予約)。
私が夜行ったときは、寒すぎて数分しか外に出ていられませんでした。
風が当たると顔の感覚がなくなり、鼻水も気付く前に凍ってしまう感じ(笑)
晴天・弱風などの天候に関係なく、夜の防寒対策は日中よりも気合を入れてくださいね。
最後に。あくまで樹氷は自然からの贈り物。
だから、もし悪天候で樹氷がよく見えなかったとしても、あまりがっかりしないでくださいね。
蔵王温泉という立地を味方にして、スキーや温泉を楽しんでください♪
最後に、内容の振り返りと「まとめ」をお願いします。
まとめ
蔵王の樹氷を見に行くときの服装についてまとめました。
- スキー場で過ごすような服装・できれば上下スノーウェアで
- 帽子やマフラー・手袋は必須。寒がりな人はカイロ・耳あても準備
- 晴天時にはサングラスや日焼け止めも役立つ
- 特に夜間はしっかりと防寒・防風対策を
今回は、蔵王の樹氷を見に行く時の服装についてご紹介しました。
私は靴下用カイロもフェイスマスクも使いました。
とにかく美しい樹氷ですが、寒がりさんには厳しい環境下にあるのも事実。
私のようにしもやけにならないように、万全の服装で楽しんで下さいね。
また、今回紹介しきれなかった、蔵王の関連情報や、山形の観光とグルメに関する話題は、こちらの山形の食と旅とこころからもご覧いただけます。
あわせて読んでいただけましたら幸いです。
東北への応援よろしくおねがいします。
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