こんにちは。東北出身で元住宅アドバイザーのhira-nobitaです♪
「ソーラーパネルって、電気代節約できるんでしょ?」
でも費用は結構高いのかなあ。
私たちの予算でも可能?そもそも雪降ったら発電しないんじゃないの?ねえ、どうなんですか~?」・・・
これは、私が山形の住宅会社に勤務していた際、ほぼ100%のお客様から受けたご質問です。
家の新築やリフォームで、心配になるのは何でしょう?やはりコスト面ですよね!
そして、電気代の大幅ダウンを期待して検討するのが「ソーラーパネル」の設置。
果たして、「ソーラーパネルを雪国で設置したらどんな感じなのか?」
今回は、山形の住宅会社でアドバイザーをしてきた私が、誠に勝手な個人的意見をまとめてみました。
みんなはどうなの?普及率
もしあなたが、ソーラーパネル=太陽光発電を設置したら、どんな得があるのでしょう?
電気代が安くなり、使用料以上に発電すればそれを電力会社に売ることもできる!とても魅力的なメリットですよね。
まあ、ソーラーパネルは設置する初期費用もかかりますけど。
ここでまず、普及率をみておきましょう。
日本全体では5%前後・・・というと「それだけ?」って感じですが、これは諸外国と比べても低い数値ではないんですよ~。
でも、各地域で大きな差が!!
特に普及率が高いのは、佐賀・熊本・宮崎で、3県とも九州地方です。
逆に、北海道・青森・秋田は全国平均を大きく下回る1%台!他の東北各県も低い数値となっています。
つまり、晴れの日が多い九州地方では普及しやすく、雪の降る東北地方では敬遠されがちということ。
私が東北で家を建てるとしても、ソーラーパネルを導入するかどうか、非常に迷うところです。
では、実際にソーラーパネルを設置した人は、何を基準に決断したのでしょうか?
元は取れるの?心配なコスト面
私が勤務していた山形の住宅会社では、とくべつソーラーパネルを売りにしていたわけではないので、設置するのは30軒のうち1軒程度でした。
でも、キャンペーン企画でソーラーパネル付き住宅を特価で売り出したときは、即・完売!!それもそのはず。
だって、初期費用いくらかかると思います?初めてソーラーパネルを知った人は、その金額の見当もつきませんよね。
ではまず、初期費用。
メーカーや大きさにもよりますが、150~300万円くらいかかっちゃう!なお、ソーラーパネルの有力な国内メーカーは、シャープ・京セラ・パナソニック・三菱電機。
どの会社のどんな製品にするかによっても、その価格には幅が出てきちゃうのが現実です。
次に、毎月の発電と売電のよる、使用料との差額バランスについて。
どのメーカーでも、最低でも10年(最近は15年も登場)は性能保証されているので、初期費用・補助金を考慮して、10年スパンで各月の売電利益を算出してみると、どう考えてもお得!!
これは、太陽光の差さない東北地方の冬でも、当てはまる計算です。
ちょっと難しくなっちゃったけど、つまりは東北地方のみなさん、冬の発電しにくい期間を考慮しても、年間平均にすれば十分利益が出ますよ♪
夏季にはエアコン代が浮いて、さらに冬の電気代の貯金ができるくらい大丈夫ということ!
ただし、前述した通り初期費用は高額です。住宅ローンなどで負担になり過ぎたら、電気代の節約どころではなくなっちゃう!
各家族の生活スタイルに合った設備の家にしましょうネ。依頼する住宅メーカーや電力会社でシミュレーションしてくれるので、まずはそれを参考にしてみるのが私のおすすめです。
雪国でも活躍できるソーラーパネル
さて、大事なことを忘れていました。東北地方では、雪が降る冬期間はソーラーパネルは意味がないのでしょうか?12月~2月頃、だいたい3か月間くらいは心配・・・。
意外と知られていませんが、実は!!ソーラーパネル自体の温度が高くなる夏よりも、パネル自体の温度が低い冬や春・秋の方が、発電効率は高くなるんです!
春と秋がもっとも効率よく電気をつくってくれる季節になります。
日照時間の短い冬は総発電量は少ないですが、一概に損しているとは言い切れません。
なので、雪を心配して設置に踏み切れないのであれば、少しとりこし苦労かもしれませんよ?
そして、雪の降る地域でソーラーパネルを使用する上で、一番の問題点は、降雪ではなく「積雪」。
数十センチ積もった雪は、屋根を変形させてしまうほどの重量になります。
ですから、ソーラーパネルを設置する際は、耐久性はもちろん、表面が完全に雪で覆われないように、雪が滑って落ちやすい工夫(融雪機能搭載)などがあるものを、依頼する会社と相談して選ぶ必要がありますね。
ただ、そうなると、ソーラーパネルを設置した屋根の下には、溶けた雪がどんどん落ちてきます。
敷地を空けて、物もなるべく置かず、不用心に通らないようにした方がいいですね。
まとめ
- 雪の心配をされる北海道・東北地方の普及率が低い
- 初期費用が高いので、ローンの返済額には注意
- 10年後には発電と売電による利益が出る
- 冬でも全く発電しないわけではなく、むしろ発電効率は良い
- 融雪機能や安全のための工夫は必要なこともある
ソーラーパネルは、住宅だけでなく、農業用にも活躍中!!
私個人的には、国をあげてもっと安価に設置できるようにすれば、地球温暖化などの環境問題にも少しは貢献できるようになるのでは?と考えているのですが。皆さんのお考えはいかがでしょうか?
hira-nobitaさん、東北とソーラーパネルの関係について一挙にまとめてくださりありがとうございました♪
僕も東北在住で実家はソーラーパネルを付けていますが、付ける前に比べて電気代は安くなっていますね~。
実家の母曰く、浮いたお金で温泉旅行に行くそうです。
PS、、、僕は住宅関連の記事もいくつか書いていますので、興味のある方はぜひこちらの記事も参考になさってくださいね。